黒子の観察者

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Goolge、Amazon、Instagramの初期UIがおもしろい!みんな最初はミニマムスタート

ソフトウェアビジネスのスタートアップを検討する際に、「ミニマムスタート」は有名な話かと思います。『リーン・スタートアップ』という本が日本に広まったことがきっかけでした。ミニマムスタートとは、プロダクトを作る際に、最小限の機能のみ実装し、テスト的にリリースすることです。このテストプロダクトをリリースすることで、実際にユーザーに使ってもらい、フィードバックを得ることができます。フィードバックから、プロダクトの方向性が間違っていないかを検証し、改善に役立てていきます。このプロセスを経て、プロダクトの成功確率を高めることが、ミニマムスタートの狙いになります。

以下は、テクノロジーブログメディア『Publickey』からの引用です。『リーン・スタートアップ』について、次のように紹介しています。

リーンはここ数年、ソフトウェアのアジャイル開発方法論と結びついてソフトウェア業界で注目を浴びてきました。仕掛かりを小さくしムダを省いていくリーンと、手戻りを小さくする繰り返し型の開発手法を採用するアジャイル開発には共通点が多く、また両者ともに現場の知恵を重視しています。

本書で展開されるリーンスタートアップの経営手法もまさにリーンやアジャイル開発と同じコンセプトに基づいています。スタートアップは実験であるということを肝に銘じてすばやくサイクルを回し、顧客にとっての価値とは何なのかをできるだけ早く組織全体で学べるようにすることで、間違ったアイデア、プランを正しい方向に修正していく。ときには大きく間違っていたことを認め、ビジョンはそのままにプランを方向転換(ピボット)する。

すでに有名になっている概念ではありますが、まだその手法が固まっていなかった頃にできたプロダクトは数多くあります。今や数億人のユーザーを抱える有名サービスも、スタートは非常にミニマムなものでした。 Goolgeなど7つのサービスについて、スタート時のUIから、その様子を伺い知ることができます。

1.Google

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2.Amazon

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3.Facebook

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4.Instagram

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5.Yahoo

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6.twitter

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7.Airbnb

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正直、リーン・スタートアップやミニマムスタートは、理論先行ではなく、実例から帰納的に導かれた理論のように感じます。ご紹介した7つのサービスが、もともとミニマムスタートを狙っていたわけではなく、単純に開発のリソースに限界があったりであったり、アイデアの範囲が狭かったから、これらのスタートになったのではないか、と思います。(マーク・ザッカーバーグも映画では一人でFacebook作ってましたし)

ただ、このようなスタートから世界を代表する企業に成長しているからこそ、ミニマムスタートが推奨されているのでしょう。日本ではあまり普及している印象がありませんが、最初から大当たりを狙うのではなく、「こんなもの作ったら、面白いんじゃないか」くらいのテンションで、プロダクト開発に取り組む姿勢も一つなのかもしれません。