黒子の観察者

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Google、求人・転職サイトGoogle Hireを公開

Googleが求人サービス「Google Hire」をひっそりと公開しました。このサイトは、企業が求人情報を登録し、求人に対する応募を受け付けることができるプラットフォーム型のサービスです。また、VMwareの創業者ダイアン・グリーン氏の最新プロジェクトとして注目を集めています。

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Google is working on a tool for managing job applicants - Axios

 

求人サービス「Google Hire」

Google HireはATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる採用管理システムで、人事・採用担当者が、企業への応募者を効率よく管理するためのサポートを行います。Googleの求人サービスと聞くと、Indeedのような求人クローリングサイトをお思い浮かべてしまいますが、仕組みは全く異なっています。

Google Hireのベースとなっているのは、VMwareの共同創業者ダイアン・グリーン氏によってリリースされ、2015年にGoogleが買収したエンタープライズ向けサービス「Bebop」です。Bebopは大規模な採用システムの構築・維持を容易にするプラットフォームとして開発が進められていました。現在Bebopのサイトに訪れ求人情報をクリックすると、Google Hireのページへ飛ばされます。

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Googleは2016年11月にエンタープライズ向けの「Cloud Jobs API」をリリースしています。Cloud Jobs APIは仕事の検索を支援するもので、検索用語、勤続年数、勤務地などの求人者の希望に基づいて、最適な求人を見つけることを助けるサービスです。機械学習の力を存分に使ったソリューション提供を行なっています。

 

Google HireやCloud Jobs APIからわかるように、Googleはエンタープライズ向けのサービスを充実させてきています。

ウェブのあらゆる場面でGoogleの競合と見られるFacebookが2017年2月に「Jobs」ページを公開し、Facebookで求人を見つけ、直接応募し、採用担当者とのやりとりを可能にするなど、業界全体がエンタープライズへ注力していることがわかります。

Microsoftもコミュニケーションツール「Teams」を発表したりしており、次に来るのはAmazonでしょうか。今から楽しみですね。