黒子の観察者

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注目の映画監督『デミアン・チャゼル』若くして名作を生み出す天才とその作品

注目の映画「ラ・ラ・ランド」、日本でも2月24日より上映開始されました。日本時間の2月27日に行われた第89回アカデミー賞授賞式でもオスカー最有力と目されていましたが、結果は前代未聞の珍事もあり残念ながら作品賞を『ムーンライト』に譲る形となりました。しかし、ラ・ラ・ランドは2016年のNo.1映画として評価の高い作品です。作品への興味も湧く一方で、気になったのは監督です。なんと、この映画を撮影指揮した監督『デミアン・チャゼル』は32歳という若さ。なぜ若くしてこれほどの有力作品を生み出すことができたのでしょうか。

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デミアン・チャゼル

まずは彼の生い立ちに触れます。デミアン・チャゼルは米国の映画監督であり脚本家です。米国ローランドアイランド州に生まれ、大学はハーバードを出ています。映画監督としてのキャリアはまだ浅く、ラ・ラ・ランドが三作目です。

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出展:latimes

 

セッションで一躍有名に

デミアン・チャゼルが有名になったのは、映画『セッション』のヒットでした。セッションは2014年に公開された映画で、一人の青年ドラマーの成長を描く物語です。内容はシャイで内気な青年が、めちゃくちゃ厳しい音楽の先生にシゴかれる、、ちょっと見ていて辛くなるくらい厳しい指導が印象的な映画です。セッションはアカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズ助演男優賞を含む3部門を受賞しました。

音楽的な才能やジャズの魅力を逸脱したチャゼル監督の脚本は、従来の音楽映画の定型を見事に打ち破ってみせた。音楽が内包する狂気によって分かち難く結びついていく師弟の関係性をラストシーンにすべて凝縮させることで、観客を強制的に感動へと導いたのだ。

出展:Lucky Now

 

主人公:アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)

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音楽教師:テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)

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こんな感じでひたすら怒鳴られます、、

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セッション 

 

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ラ・ラ・ランドでの鬼才っぷり

惜しくもアカデミー賞作品賞を逃したラ・ラ・ランドですが、ヴェネチア国際映画祭ではエマ・ストーンが主演女優賞に、そしてトロント国際映画祭では最高賞に当たる観客賞を受賞しています。またゴールデングローブ賞はノミネートされた7部門(主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚本賞・主題歌賞・作品賞)すべてで受賞するという快挙を達成しました。ミュージカル作品であり、音楽の良さが際立つ作品となっています。気になる方は、下記の動画をぜひご覧ください。デミアン・チャゼルのセンスと天才性が存分に伝わってきますね。

 

ラ・ラ・ランドはすでに日本でも多くの著名人に絶賛されています。

  • 新海誠 - 「大いに堪能しました。夢を追う過程にいる男女の、すがるような自信と傲慢と不安と。一度だけの恋と。音楽と映画の特別な瞬間が何度もありました」
  • 上白石萌音 - 「夢も現実も、見える景色も聴こえる音も、全てが儚く美しく、鮮やかでした」
  • 大根仁 - 「早くも2017年ナンバー1映画決定!!」
  • 西川美和 - 「どうやったらこんなふうなシナリオを書けるのかなあ。巧みさに打ちのめされて、一人で泣きたくなりました。人生の美しさと喪失とをきちんと突き詰めているこの映画は、ほんとうに大人の恋愛歌劇だと思います」

出店:wikipedia

 

デミアン・チャゼルはセッション、ラ・ラ・ランドともに音楽が印象的な作品で名作を残していますね。ちなみに、セッションのストーリーはデミアン・チャゼルが高校時代に経験した競争の激しいジャズバンドが発想の元となっているようです。