食べログの点数ダウンは、ネット予約など有料プランの利用と関係あるのか。ネット予約の重要性とは

食べログに掲載している店舗の関係者が、突然点数が3.0に落ちたとTwitterでツイートしたことで話題になり注目が集まっています。中には「ネット予約など有料機能を断った店舗の点数を下げているのでは」とネットで批判され、炎上しました。

ウルトラチョップ全店の食べログスコアがいきなり3.0にリセット。そこに担当営業から連絡が来て「食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とします」と。仮にも飲食業界でビジネスするのならばもう少しお客様やお店や業界全体に資する気概はないのかねぇ…（苦笑）
— 高岳史典 (@takaokaf) 2016年9月6日

これに対し、食べログ運営のカカクコムは7日の発表で、点数について「これまでと同様、ユーザーの評価を基礎に算出、表示している」と説明しています。あくまでも、点数の集計ロジックはこれまでと変化はないようです。

※上記のように発表されていますが、食べログの点数は単純にユーザー評価の平均値をとった値ではありません。詳しくは下記の記事をご覧ください。

「食べログ評価」アルゴリズムの謎 | ハーバービジネスオンライン

食べログの関係者ではないので真実はわかりませんが、今回1つ話題になっている点としてネット予約があります。ネット予約は今飲食店サイトの中で非常に盛り上がっているテーマのようです。下記にネット予約の状況をまとめてみましたが、この分野を押さえることで、今後のユーザー獲得に大きな影響を与えそうな印象を受けました。

飲食店ネット予約

飲食店のネット予約は、ホットペッパーが頻繁にCMを打っていることから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。店舗に電話せずとも、ネットでポチポチするだけで、人数分の席と料理・コースを予約できる便利な機能です。この分野において、現在のNo.1はホットペッパーグルメとリリースが出ています。 2016年3月時点で即予約4.2万店を突破しているようです。

※即予約とはネット上の予約で予約が完結する仕組みです。一方、ネット予約した後に、店舗の確認が入るリクエスト予約もあります。

ホットペッパーの他に、上記の食べログやぐるなびでもネット予約が可能です。さらに2015年の6月には、LINEがRettyと提携しネット予約をスタートしています。大きなネットサービスがこぞって取り組んでいるテーマであり、かなり競争が激しい分野です。

Googleも参戦

ネットの巨人Googleもこの分野に入ってきています。2015年の末から、検索面から直接飲食店を行えるよう、機能をアップデートしています。これまでユーザーは、検索後サイトに入り予約を行っていましたが、この機能で今まで以上にネット予約がスムーズになりました。日本でも2016年8月から同様の機能がリリースされており、食べログやホットペッパー、オープンテーブル、一休の掲載店舗が検索から予約可能となっています。

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詳しくは下記の記事を参考にしてください。

【Google】ローカルパックの広告をスタート。日本ではついにレストラン予約も

ぐるなびはネット予約を強化

Googleの機能と連携していないぐるなびですが、独自にネット予約を強化しているようです。2016年8月28日に下記のリリースを出しています。

ぐるなびネット予約機能リニューアル

リニューアルで新しくなった機能は3つあります。

1つめに、ネット予約掲載までのフローを大きく改善しました。ネット予約を受け付ける日時やテーブルなどの基本設定をあらかじめ登録しておけば、コース作成・掲載するだけで予約可能なコースが掲載できるようになり、これまでと比較して掲載までのフローが短縮されます。加えて、これまでネット予約掲載できるコースを10から40コースまで増やし、ユーザーが幅広いコースから選択できるようにしました。 2つめに、同一テーブルで営業時間内の複数回予約受付を可能にし、予約獲得の機会を広げました。3つめに、予約の管理画面をスケジュール表での表示形式にしました。これにより、どのテーブルに何時から予約が入っているのかを見やすく管理でき、管理画面を予約台帳としても使用できます。オーバーブッキングの防止やメモとして飲食店の予定も登録でき、予約を一元管理することが可能となります。

かなり大きなアップデートのようで、便利な機能が盛り込まれている印象です。ユーザーはこれまで以上に豊富なコースから予約できます。さらに営業時間内なら何度も予約できるので、1つのテーブルに2組以上の別々のユーザーが予約できるようです。